キャンペーン実施の背景
PACEの支援活動と井戸支援に至るまでの経緯
現在カンボジアで起きている経済開発に伴う土地の立ち退き問題。
実は現在PACEが支援している小学校近辺でも、大手企業による経済開発によって苦しい生活を強いられている人々がいます。
事の発端
コンポンスプー州トゥーポン群オ―ムレアン行政村、約100名の児童が通うのどかな環境にある小学校・チュローク・チャー小学校が2009年からPACEが支援している小学校です。
しかし、支援をし始めてから1年後の2010年2月、突如 カンボジア大手企業 Phonm Phen Sugar Company が政府が「経済・土地コンセッション」で示している条件を充分に満たさないまま、小学校週辺の敷地(900万ヘクタール)を購入し、整地化し始めたのです。
この住民の意向を無視した一方的な開発により、チュローク・チャー小学校の児童ももちろんのこと、この地域に住む住民の多くが強制的に立ち退きを強いられたのです。
立ち退きにあった人々、新しい移住先「ピス村」
この強制立ち退き被害にあった人々は親戚に家に引っ越す他、企業が用意した新しい住居地に移住しました。この新しい移住先が「ピス村」です。
しかし、企業は移住に伴う補償金の支払いは愚か、学校・病院・井戸・道路のなどのインフラ整備も十分にせず、移り住んだ約100世帯の家族は現在も厳しい生活を強いられています。
そこに暮らす子どもたち
そしてこの厳しい生活環境の中では、生まれて間もない子どもから学校に通えない子どもが多くいます。限られた食べ物、不十分かつ不衛生な水、病気になっても薬が無い…
このような環境の中でも家事を手伝いながら見せる屈託のない笑顔。この笑顔、そして子どもたちの未来がさらに充実したものになってほしい、そんな思いからPACEは2011年春、この地域への支援を開始しました。
まずは教育が受けられる環境に
“支援団体の入らないこの地域にまず私たちに出来る事…”
その中で考えたのが「井戸支援」です。
この地域でのニーズが高かった「井戸」。‘水’は生活上最も大切なライフラインです。
この「井戸支援」により、
水汲みの負担軽減
乾季の水不足解消
飲料水・農業用水の確保
健康状態の改善と感染症の予防
が期待できます。
このようにまずは、子どもたちを取り巻く生活環境を少しでも改善することが、子どもたちが持続的に教育を受けられる環境づくりに不可欠だと考えました。また、この環境を改善することが、今後の教育支援をより効果的に進めることに繋がると考えました。
このことから、水汲みの時間が緩和され勉強時間を増やせたり、きれいな水を使用することでマラリアやチフスなどへの感染を予防するなどの効果を考えながら、私たちは「ピス村」の子どもたちの生活環境を改善し、全ての子どもが教育触れられることを目標とし取り組みます。
